意外と手に入りにくいうなぎのタレ
うなぎは言わずと知れた人気食材であり、頻繁にはなかなか食べられないという方も多いのではないでしょうか。そんな中でせっかく買ってきたうなぎには美味しい味付けをしたいところです。うなぎの蒲焼きにしても鰻重にしても最後に味を決めるのはタレです。タレはうなぎ本体とほぼ同じくらい大切な存在といっても過言ではありません。
しかし、うなぎのタレは土用の丑の日近辺でないかぎりはあまりスーパーなどで売られていません。うなぎの身が締まって美味しい時期とされる11月でさえ、タレを見つけるのは至難のわざです。そのため、焼き鳥のタレなどで代用している方もおられるかもしれませんが、やはりうなぎのタレと焼き鳥のタレでは味が全然違います。
素材を活かすためにはバッチリマッチするタレを使う必要があります。そこで自宅で簡単にできるうなぎのタレの作り方を紹介します。スーパーやコンビニなどで売っているシンプルな調味料だけで、老舗のお店にも負けないようなタレを作ることが出来ます。使用するのは濃口醤油、みりん、砂糖、調味酒の4つです。
薄口醤油でも作ることが出来ますが、鰻重のお店でお馴染みのあの色に仕上げるには濃口醤油を使用することをお勧めします。
身近な調味料で簡単に
うなぎのタレの作り方は至って簡単です。まずみりん300ccと調味酒100ccを混ぜ合わせた後、強火で沸騰させます。調味酒はもちろん、みりんにもアルコールが入っているのでそれを完全に飛ばします。この工程があるので子供達にも安心して食べてもらえます。アルコールは水より沸点が低いので十分に沸騰していればアルコールが抜けているとみなして問題ありません。そこに砂糖250ccを投入します。ここで使用する砂糖の種類は基本的に何でもOKです。砂糖を入れる際には焦げないように火を弱火にしておくことをお勧めします。
砂糖が全て溶けたら濃口醤油を350cc入れて再度沸騰させます。沸騰した後は弱火で煮詰めていきます。この煮詰める時間を長くとることで濃厚な味わいに仕上がります。焦げ付かないように気をつけておきましょう。煮詰まったら灰汁を取った後に冷却をして完成です。これで誰でも簡単に自宅で本格的な鰻重を食べることが出来ます。
もし、うなぎの頭や骨を用意できる場合なら最初の沸騰させる工程のところで入れておくと、さらに味わいが増します。うなぎのタレは他の魚との相性が良く、非常に便利に扱うことが出来ます。