通販で売られているうなぎの品種は全部同じじゃないの!?
インターネット通販で売られているうなぎの種類(品種)はみんな同じと思っている方は多いのではないでしょうか?
もしくは、日本(国産)と海外(中国や台湾)の違いだけと思っているかもしれません。
実は、うなぎの品種は数多くあり、そのうなぎによって味や見た目の特徴が違います。そのことについて、詳しく触れてみたいと思います。
主なうなぎの種類を教えて!
うなぎはウナギ科ウナギ属で魚類の総称です。世界には18種類のうなぎが生息していると言われております。
主なうなぎの種類は大きく4つに分けられます。
1. ニホンウナギ
学名: Anguilla japonica(アンギラ ジャポニカ種)
日本各地に生息するうなぎで、主に河川や海に生息しており、体長は大きいもので1.3m以上のものが存在します。
天然うなぎも多く、スマートな体つきが特徴です。
2. ヨーロッパウナギ
学名: Anguilla anguilla(アンギラ アンギラ種)
あまり大型のものは存在せず、大きくても1m未満であるのが特徴です。市場に出回るものは60cm前後が多く、河川から河口に渡り、そしてサルガッソー海の付近で産卵をしていると言われています。
乱獲により、生息数が激減し、今では絶滅危惧種として登録されています。
3.アメリカウナギ
学名: Anguilla rostrata(アンギラ ロストラータ種)
こちらは北米の東海岸に多く生息しています。大型なものも多く、凶暴的な生態であることも特徴です。
日本ではあまり出回ってはいませんが、フィリピンなど海外では多く食材として流通しています。
4. オオウナギ
学名: Anguilla marmorata(アンギラ マルモラータ種)
こちらの品種は名前の通り、体長が2m以上ものが存在し、とても大きいのが特徴です。
天然記念物としても登録されており、長崎県長崎市樺島、徳島県海陽町母川流域、白浜町富田川流域、では国が指定した管理下の元、育てられています。暖流に多く生息しており、地域によってはニホンウナギよりも多く存在しています。
上記の他にも皆さんが知っているデンキウナギなどがあり、各うなぎの品種によって、生態自体の特徴があります。
今、もっとも注目を浴びているうなぎは何!?
ニホンウナギ(アンギラ・ジャポニカ種)がレッドリストに登録されたことによって、ワシントン条約に影響をし、国をまたいでのうなぎの稚魚の取引に規制がかかっています。
そのような状況を救うかもしれないのが、主にインドネシアとフィリピンに生息するアンギラ・ビカーラ種のうなぎです。
ニホンウナギと違って、頭が大きく、胴が短いのが特徴です。ニホンウナギと違って、養殖の環境が違うため、今流通しているものの多くは輸入に頼っています。つまり、海外で養殖して、蒲焼にし、冷凍状態で日本に輸入している状況です。ニホンウンギとは違い、安価であることから最近はスーパーでもよく見かけるようになりました。
このように、ニホンウナギの他に現在、日本では外国産のうなぎが流通しているのが現状です。
うなぎの呼び方はなんて名前なの?
うなぎは多きさや色などによって、ニホンウナギでも呼び方が違います。
シラスウナギ
うなぎの稚魚のことを指します。日本では完全養殖がまだ流通できるほどではないため、まずはこのシラスウナギを河口付近で捕獲します。色はほぼ透明です。
クロコウナギ
シラスウナギを大きくして、主に10cmくらいのもを流通し、養殖場に送られます。
色は黒っぽい色をしています。
アオウナギ
若草色や青色を帯びたウナギです。上質なウナギとされ、高値で取引されています。
寒ウナギ
養殖うなぎではなく、天然うなぎを指すことが多く、とくに川底や沼底、田んぼなので冬に冬眠しているうなぎを掘り起こしたうなぎをこう呼び、脂が多く、蒲焼にするととても美味しいとマニアの間では人気があります。
ゴマウナギ
体に斑点があります。まだら模様なのが特徴です。
サジ
胴体と腹の部分がはっきりと黒色と白色の境目がわかる成魚のことです。
スジ
腹の分と背の胴体部分が黄色で分かれ目となってスジ状になっているものをこう呼ばれます。
アルビノウナギ
遺伝子疾患のうなぎで、先天的にうなぎの表皮のメラニンが欠乏し、色が真っ白なうなぎのことです。
日本にはほとんと存在しません。
パンダウナギ
名前の通り、白と黒が混ざったうなぎでまさにパンダのような配色をしています。