うなぎを題材にした映画!
うなぎを題材にした映画があるといわれても、百人中九十九人は嘘と思うでしょう。ただ実際に1997年公開の映画で「うなぎ」とそのままのタイトルで上映されました。嘘みたいなタイトルですが、うなぎは主役ではありません。むしろ見所のあるヒューマンドラマに仕上がっています。
ストーリーとしてはかつて妻が不倫していることに怒り、妻を殺めた山下という男がいました。仮出所することになった山下は以前飼っていたうなぎと共にある街で理髪店を営みます。順調に町に溶け込んでいた最中、山下は妻とよく似た服部桂子という女性を見つけ、命を助けます。
その後、桂子が理髪店で働くようになるが、桂子によって、山下はトラブルに巻き込まれていきます。
これだけ見るとうなぎは山下のペット的な扱いにしか過ぎません。ただこの映画はうなぎがキーとなっており、桂子を見つけたシーンも餌を川原で探していたところで見つけます。また映画のタイトルの文字の形もうなぎを模したものになっています。またストーリー構成もすっきりしており、見ている人を中々飽きさせないと作りとなっています。また原作も存在しますがタイトルは「闇にひらめく」となっています。
高い評価を受けていた映画「うなぎ」
映画「うなぎ」ですが、実は評価は非常に高く、あのカンヌ国際映画祭においてパルム・ドール賞を受賞した作品です。監督は今村昌平監督で、今までにもいくつもの作品を撮ってきた実績のある監督です。そのためパルム・ドール賞を取っても不思議ではありません。ただ、カンヌで上映が始まった段階では誰も受賞できるとは思っていなかったらしく、すぐさま帰国されたらしいです。そのため今村監督は授賞式には姿を見せなかったそうです。
その代わりに授賞式に参加することになったのが、主役の役所広司さんです。CMやドラマなどでお馴染みの役所さんですがこの作品には実は実力派俳優が出演しています。役所さんはもちろん、歌手としても有名な哀川翔さんや数々のドラマに出演した清水美砂さんなどが出演していました。タイトルだけ見ると一見どんな作品か予想に困りますが、実際のところは世界から評価された作品となっています。ちなみこの作品のタイトルの意味ですが、何故このタイトルにしたのかと疑問に思う人も多いでしょう。ただうなぎがよく出るから、このタイトルにしたのかもしれません。実際にそれぐらい主人公の山下に与えている影響は大きいです。